4月6日民進党の政調会見で、山尾志桜里政調会長は、自らが支部長を務める「民主党愛知県第7区総支部」の政治資金収支報告書に記載された、2012年のガソリン代が1年間で約230万円も計上されていた問題に関して、初めて釈明した。ガソリン代の疑惑を報じた週刊新潮が発売されてから1週間が経過していた。
山尾氏の政治資金収支報告書によると、2012年の間に、愛知県尾張旭市内のガソリンスタンドでガソリンのプリペイドカード入金代として、毎回2万円が105回にわたって、1年間で約230万円分記載されていた。ガソリン約230万円分は走行距離だと、2012年当時の当時のハイオクガソリン1リットル=160円、燃費を1リットル=15キロで計算すると、約21万キロメートル。これは地球5周分にもなるという。
山尾氏は今回の会見で、事務所としてガソリンプリペイドカードの大量購入、有権者らに配布、換金などの疑惑を否定した。2011年から2013年までの期間の事務所のガソリン代を調べたところ、2011年が247万2352円、2012年が429万2818円、2013年が141万7443円だったという。こう見ると疑惑の2012年はやはり突出しているのだが、月別に調べたところ、月に30万円を超えたのは2011年8月から2012年5月の期間だけ。この期間は、山尾氏の事務所に在籍していた元公設秘書の在職期間とほぼ合致しているという。
また、ガソリン代はプリペイドカードのレシートと引き換えに事務所が代金を支払うというシステムにしていたため、レシートを調べたところ、同じ日に多数のレシートが提出されていたり、山尾氏のスタッフのカードとは無関係と思われるレシートも多く、これらは2012年だけでも135枚にものぼるという。ガソリンスタンドには不要レシート入れが備え付けられてあることから、他人のレシートを持ち帰った可能性も考えられ、元秘書が本当に購入したかどうか疑問だとも説明し、これら監督責任に関して謝罪した。
山尾氏は、「保育園落ちた 日本死ね」のブログを引用した国会質疑で安倍晋三首相を厳しく攻め、注目を浴びたことから、政調会長に抜てきされたばかり。党への影響に関して山尾氏は、民進党の大事な時期に申し訳ない、政調会長の役割を果たすことで貢献したいと述べた。また、政治とカネの問題が政治不信の礎になっているところに、この疑惑があがってしまったことに関しても、国民に対して申し訳なく思っていると謝罪した。今後は、民事、刑事の区別をせずに、必要な法的措置を考えているが、今は判断に至っていないと説明した。
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