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アメリカ大統領選挙の民主党候補の公認指名争いは、ピート・ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長に続いてエイミー・クロブシャー上院議員も撤退を表明し、ジョー・バイデン前副大統領を支持する意向を示した。

14州の予備選が集中する「スーパーチューズデー」は日本時間の今日夜から投票が始まるが、スーパーチューズデーから本格的に指名争いに参加するマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長は「私はどこにも逃げない」と語っていることから、バーニー・サンダース上院議員、バイデン氏、ブルームバーグ氏とエリザベス・ウォーレン上院議員の4人の間で争われることになる。

先日行われたサウスカロライナ州の予備選で始めて勝利したバイデン氏にとって、撤退した二人からの支持表明は大きな援軍になりそうだ。もっとも、撤退した二人に投票することを考えていた投票予定者の票がすべてバイデン氏に行くとは限らない。投票直前の一連のこうした動きに対して、党内外から「党主流派」による露骨なサンダース外しとの批判が高まる可能性がある。「古い民主党」から支持されたバイデン氏ではなくブルームバーグ氏に投票する中道派の民主党員も一定数いることが予想される。

サンダース氏は「政治的エスタブリッシュメントは労働者が立ち上がっていることを恐れている」と述べ、特にリベラル層が多いカリフォルニア州では最も多くの観衆を集めている。サンダース氏への草の根的な支持の広がりは、左右逆ではあるがトランプ大統領が共和党での候補者指名を獲得したプロセスと多くの共通点がある。

今後は、予備選で低迷しているウォーレン氏が撤退を表明するのかも焦点の一つになることが予想される。同氏はサンダース氏と共に党内左派に位置する。しかし、サンダース氏が「女性では次の大統領選に勝てない」と発言したとウォーレン陣営が主張しサンダース氏がこれを強く否定したことから、1月14日の討論会では両者が対立する場面が見受けられた。サンダース氏の一部の支持者からは、ブティジェッジ・クロブシャー両氏によるバイデン氏支持表明を受けて、ウォーレン氏は撤退してサンダース氏への支持を表明すべきだとの声が上がっている。

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