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選挙とファッション② おしゃれと身だしなみの違いって?

おしゃれと身だしなみの違いが何か、ご存知ですか?

おしゃれとは、自分のためにするもの。
身だしなみとは、相手のためにするものです。

この「相手のため」の「相手」というのは、自分の周りの人すべてを指します。
例えばあなたが友人の結婚式に呼ばれたとします。しかし、あなたがデニムにTシャツ、足元はスニーカー、頭は寝癖そのまま…という出で立ちで現れたら相手はどう思うでしょうか。式に招待してくれた友人だけでなく、その他の出席者もあまり良い思いはしないでしょう。そもそも、デニムにTシャツで構わない場所はいくらでもありますが、結婚式はフォーマルな服装が常識ですし、どんな格好をしてどこに行こうが、寝癖頭で笑われない場所なんてゴミ捨て場にゴミ捨てに行くときか、夜中にコンビニに行くときくらいなものでしょう。
つまり、相手が不快にならない恰好をすることが身だしなみです。ここで言う「相手」というのは、あなたの周りの人すべてを指して言います。
おしゃれをせよ、ということを言いたいのではなく、TPOに合わせた出で立ちを心掛けることが大切なのです。

選挙はやっぱりスーツ?

では、選挙に臨むにあたってどのような出で立ちが望ましいかと言うと、一般的には男女ともにスーツを着用することが多いでしょう。インドやミャンマーなど、国によっては民族衣装で活動する政治家が多くいる場合もありますが、ここ日本ではスーツがベターです。
もちろん、和装も礼服であればフォーマルとされてはいますが、あまり和装で選挙活動をする方をお見掛けしません。
「目立つ」という意味でも、和装での選挙に挑戦する方がもっといてもいいような気もしますが、女性の場合動き辛いのがネックでしょうか。

さて、スーツに話を戻しましょう。どんなスーツがベターだと思いますか?
高級ブランドのオーダーメイドでしょうか。それとも、お手頃価格で手に入るスーツでしょうか。
極端な例を出してしまいましたが、答えはどちらもアリでどちらもナシです。冒頭でも書いた通り、TPOが大切です。
例えばあなたが都市圏からのアクセスも悪く、高齢者世帯が多く、限界集落とまではいかないまでも、10年後には危ないような地域で出馬したとして、高級ブランドのオーダーメイドスーツで街頭演説をして、その地域の有権者からどう思われるでしょうか。意見はそれぞれあるでしょうが、「格好つけやがって」と思う人が多いのではないでしょうか。どんなに良い政策をあなたが打ち出して演説しようとも、前回も書いた通り「初頭効果」によって良い印象を持たれないまま選挙当日を迎えることになりかねません。
ところ変わって、3大都市圏に位置する、いわゆる高級住宅街を擁する地域であった場合はどうでしょうか。先ほどの例とはまた違う反応が返ってくるでしょう。おそらく、先ほどの例に挙げた地域に比べて、高級スーツを身に着けていることに気分を害するような人は少ないのではないでしょうか。むしろ、お手頃価格のスーツなどを着ていたらマイナスになってしまう可能性もあるかもしれません。
つまり、選挙も普段の生活と同じようにTPOをわきまえた恰好が望ましいわけですが、選挙のTPOというのは、第一にその地域がどんな地域なのかを踏まえることが肝要なのです。
余談ではありますが、コンゴではサプールと呼ばれる、週末だけ高級ブランドのスーツ・革靴・帽子に身を包み優雅に振る舞う紳士たちとその習慣があります。彼らは彼ら自身のためにおしゃれを楽しみ、そのおしゃれに合うように優雅に振る舞います。(誰が一番カッコよくステップを踏めるか競ったりもします)
町の人たちにとって彼らは町のスターであり、憧れの存在なのだそうですが、現代の日本では必ずしもそうではありません。これもまた、ある意味TPOなのでしょうか。
気になる方は「サプール」で検索してみてください。長い手足、褐色の肌にブランド物のスーツやカラフルなネクタイが映え、非常に格好いいです。

身だしなみって難しい?

服装の話ばかりになってしまいましたが、「身だしなみ」というのは服装だけではありません。
服や靴に皺や汚れはないか、髭は整えてあるか、寝癖がついていないか、フケが乗っていないか、口臭・体臭は問題ないか、爪にゴミがたまっていないか、女性であればムダ毛の剃り残しは大丈夫か。
頭からつま先まで全部確認した上で「身だしなみOK」と言えます。
口臭や体臭は体質によるものもあるでしょうが、あなたは公人になろうとしている人なのですから、選挙の際には多くの人と接することになります。そこで、もしも口臭や体臭がきついと票を逃すことになりかねません。お腹の中から臭いを抑えるエチケットタブレットやスプレー等もありますし、あまりひどいようでしたら病院に行くのも良いでしょう。
また、老化により眉毛が薄くなってしまった場合などは、男性であっても眉毛を描くのも良いでしょう。眉毛を描くと言うと抵抗があるかもしれませんが、眉毛があるのとないのとでは印象も違います。

「身だしなみ」って意外と難しいですね。
筆者もよく毛を剃り忘れて、電車の中で恥ずかしくなることがよくあります。
お互い気を付けて頑張りましょう。

池端まゆ子

池端まゆ子ジャッグジャパン株式会社

投稿者プロフィール

好きな季節は夏。
世の中の何が正しいのか常に考えている。この世のあらゆる物事を目にし、あらゆる料理を食べることが人生の命題。

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