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優秀な陣営の選挙カーは、なぜ左折ばかりするのか

選挙カーの運転計画は選挙事務所が策定するプランの中でも、最も戦略が問われるものの一つだ。地区単位での重点割合の決定のほか、候補者やスタッフの体力を見極める必要もあり、また人員などの手配なども同時に行う必要がある。車両運行においては、運転手の力量やナビゲーターの案内も大きな要素だが、特に優秀な運転手とナビゲーターは、選挙カーの運行に際し、「左折を基本」に計画することが多い。これはなぜだろうか。

選挙カーも特殊な車両とはいえ、自動車といえば自動車なので、当然車道を走ることになる。この場合、日本は車両の通行は左側通行なので、歩行者や道路沿いの建物から最も近い場所を走るには、複数車線あっても左側車線を走ることが大事だ。また、そもそも徐行して走行する場合などは、左側を走らなくてはならないため、必然的に道路の最も左端を走ることになるだろう。その結果、最も左側車線を走った場合、左折専用車線に入ることもあることから、大通りなどでは、結果的に左折しか出来なくなることも多い。

また、交差点で一時停止する場合は、歩行者などが手を振って挨拶してくれる場合がある。この場合、最も左側の車線に入っていれば、手を振ってくれた有権者に対して、助手席から手を振るだけでなく、必要に応じてドアを開けて降車し、握手するなどの対応も可能になるだろう。(信号が青になった場合、車両は左折したのちに一時停止すれば、迷惑になることも少ないだろう。)交差点などで停止中などの場合は、沿道から声を掛けてくれる場合もあることから、可能な限り歩行者に最も近い道路を走ることが効果的だろう。

しかし、いつまでも左折をしているわけにはいかない。その場合はどうするのか。基本的に上記の話は、交差点進入前に左折・右折で車線が分かれる場合のケースで有効な話だ。小さな交差点のように、車線が分かれないような路地などでは、右折でも問題はないため、大きな道路では左折を行い、小さな道路では目的地を目指すことを最優先に考えた左折・右折の選択を行うことが最も望ましいと言えよう。

また、左折レーンでの交差点待機は、交差点で手を振ってくれるなど反応してくれた有権者に、すぐに降車して握手するなど、アプローチが掛けやすいと言える。しかし、候補者が目の前の有権者に必死になってしまい、前後不注意のままドアを勢いよく明けてしまうと、脇を受けようとする自転車やバイクと接触してしまう可能性もあるほか、選挙カーが発進前後などであれば、事故に繋がる可能性がある。うぐいす嬢はこれらのことが起きるかも知れないという予期を常にもって、「左前で女性が手を振ってくれていますよ」「右後方の男性が声を掛けています!」などと車内で連絡を積極的にとりながら、候補者が降車する場合には、候補者本人に成り代わるぐらいの気持ちで、前後確認などを行ってあげることが求められるだろう。

大濱﨑 卓真

大濱﨑 卓真ジャッグジャパン株式会社 代表取締役社長

投稿者プロフィール

1988年生まれ、三鷹育ち。青山学院高等部卒業、青山学院大学中退。国会議員秘書、システム開発会社でのサラリーマンを経て、2010年独立。東日本大震災の際には、帰宅困難者向けに避難所を地図にした Google Maps「東京都内避難場所」を震災発生直後にリリースし話題に。現在は、選挙コンサルタント、自由報道協会記者という立場のほか、教育系会社取締役など、複数の法人役員を兼務している。

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