選挙と政治にフォーカスした深掘りウェブニュースメディア「TheVote.jp」、ジャッグジャパン株式会社提供免責事項お問い合わせ・情報提供

選挙とファッション③ 今年の参院選に見る各候補者の装い

配布物に見るファッション

今年の参議院選挙まであと11日となりました。
今回、まずは街角で集めたビラやリーフレットを元に各候補者のファッションを比較してみたいと思います。尚、もらった時期は参議院選挙告示日前のものも含みますので、現在配布されているビラ等とは違う場合もありますのであしからず…。

・朝日けんたろう(自民党)/東京 青シャドーストライプスーツ×白シャツ×ノーネクタイ
・大野もとひろ(民進党)/埼玉 黒スーツ×白シャツ(襟ボタン)×赤地にピンドットのネクタイ 議員バッジとハート型?のバッジ
・山添拓(共産党)/東京 青シャドーストライプスーツ×白シャツ×ノーネクタイ 弁護士バッジ
・高橋ひであき(おおさか維新の会)/比例 黒スーツ×白シャツ×オレンジ地に蜻蛉?柄のネクタイ
・西村真悟(日本のこころを大切にする党)/比例 ダークグレースーツ×白シャツ×ネイビー地にブルーリボン柄のネクタイ ブルーリボンバッジと日本国旗バッジ

5人のビラしかもらっていないのですが、全員シャツは白、スーツの色も濃い目です。
意外だったのが今回新人の山添氏と朝日氏です。両者ともに青地のシャドーストライプのスーツに白シャツノーネクタイと、ほぼ同じ衣装でした。共産党と自民党というまったく毛色の違う政党ではありますが、両者ともフレッシュさや若さをアピールする狙いがあるものと思われます。
また、民進党の大野氏は政治家の勝負カラーとも言われる王道の赤ネクタイでしたが、おおさか維新の高橋氏はオレンジに蜻蛉(?)柄というコミカルな印象のネクタイ、日本のこころの西村氏はブルーリボン柄のネクタイと、ビラ一つ取っても色々なネクタイを見ることができます。(ちなみに高橋氏の場合、ビラはモノクロ刷りのものにフルカラー顔写真付きの名刺をホチキス止めしたものであったため、今回のコレはその名刺に載っている写真を元に書いています…)
尚、西村氏はブルーリボン柄のネクタイを着用した上でブルーリボンバッジと日本国旗バッジをスーツに着けているということで、まさに服装で主義主張をアピールしていると言えますが、人によってはラディカルに感じる人もいるかもしれません。

公営掲示情のポスターに見る

次に、都内のポスター掲示場に掲示されたポスターからです。

poster2
poster3

パッと見て思った方も多いかもしれませんが、女性候補者の多くが白いスーツを着用しています。白という色は清潔感を表します。
夏で暑いから、目についたときに不快感を与えないようにするという面もあるのでしょうけれども、政治家として大切な清廉さを女性だからこそアピールしたい狙いもあるのでしょうか。次に多いのはピンクですが、やはりピンクは女性の色ということでしょう。また、ポスターの文字や背景に使用している色が赤系である場合が多いので、コントラスト効果もあるでしょう。
男性候補者のポスターに話を移しますと、三宅氏のポスターはなんと上半身裸です。写真がモノクロなのでわかりづらいですが、よく見ると半裸です。
また、その隣のトクマ氏もモノクロですが、こちらは裸ではありません。服を着てはいますが、スーツではないのでこれもまた珍しい感じですね。
一般的に政治家=スーツですので、敢えてそれを逆手に取った例と言えるでしょう。

poster1

ポスター全体の話ですが、何といっても今回特に目立っていたのは「支持政党なし党」でしょうか。候補者の写真も候補者の名前も一切なく、ただ4枚の政党ポスターが並んで貼られています。
一瞬、「空きスペースに勝手に貼ったのか?」という印象を受けますが、調べてみたところ東京選挙区で4名の候補者がいるようなので、公選法上問題なしです。
また、ポスターの色使いについてですが、赤という色は誘目性が高い色ですので、男女問わず多くの候補者が使用しています。しかし、どの候補者も赤系なので、正直パッと見の印象で誰に目が行くかというと必ずしもそうではないでしょう。
中川氏、田中氏のように、赤との色相差が大きい色を使用しているほうが、逆に目に止まりやすいように感じます。特に中川氏のポスターは背景の黄色に合わせてスーツを黒にしています。色彩学でも、黒と黄色の組み合わせは目立つ配色とされていますので、なかなかわかりやすい例でしょう。

ポスターやビラ一つ取っても意外と面白い発見があるものです。
皆さんが選挙に出るなら、どんな格好で、どんなポスターやビラにしたいですか?

池端まゆ子

池端まゆ子ジャッグジャパン株式会社

投稿者プロフィール

好きな季節は夏。
世の中の何が正しいのか常に考えている。この世のあらゆる物事を目にし、あらゆる料理を食べることが人生の命題。

次の記事もおすすめ

ヘッドライン

編集部のおすすめ

ページ上部へ戻る