停職中の池田町職員、旅行の写真をSNSにアップして懲戒免職に
- 2016/5/17
- 特集記事
岐阜県池田町は5月2日、停職処分中に旅行の写真をSNSに複数回投稿したとして、同町住民課の女性主事(30)を、地方公務員法(信用失墜行為の禁止)違反に当たるとして懲戒免職にしたことを発表しました。
停職処分期間にカニを食べた写真をSNSにアップ
町によると、女性主事は勤務時間外に名古屋市で接客の仕事をしており、約300万円の報酬を得たとして、昨年11月、停職6カ月の懲戒処分を受けていました。(公務員の副業は、国家公務員法や地方公務員法で、許可が降りない限りは禁止されています。副業をすることによって公務員としての仕事に影響が出てはいけないからです、当たり前ですが…。)
この停職処分直後に、自身のフェイスブックに旅行先で食べたカニの写真を投稿。それに対し、住民から町に「停職中なのに不謹慎」と批判が寄せられ、上司が「停職中は投稿しないように」と注意。しかしその後3月にも、旅行先の奈良県で食事した時の様子をフェイスブックに投稿。この結果、懲戒免職という最も厳しい処分が下されました。
また、この問題に対し、岡崎町長は「反省の色が見えず、町全体の名誉を傷つけた。町民の信頼回復に努めていきたい」と謝罪し、監督責任として、町長を減給10分の2(1カ月)、副町長ら3人を文書による訓告処分としました。
そもそも停職とは
そもそも停職とは、職務上の立場は保ちつつ、一定期間職務を停止することをいいます。公務員の懲戒処分は、免職、停職、減給、戒告の4つで、停職は2番目に重いものです。停職処分中は、職務時間は自宅で謹慎をすることになり外出をすることはできません。
しかしこの女性主事は、「自宅謹慎ではないので、旅行に行ってフェイスブックに投稿しても問題ないと思った」などと話したといいます。
また、停職期間中は給与も出ません。
今回はじめに下された処分は停職6カ月。この期間、副業もできず無給で、かつ停職期間が終わって復帰できたとしても昇給や昇進が難しくなるとなると、実際は辞める人が多いそうです。つまり、この処分は実質のクビ宣告だったのかもしれません。
ネットでは
ネット上では、この処分に対し、様々な意見が飛び交いました。
擁護派は、「カニを食べたくらいで免職は厳しい」「不謹慎狩り怖い」といった意見が多いようです。
しかし、今回の処分は「カニを食べたこと」が問題となったのではなく、「停職中に旅行したこと」「SNSにアップしたこと」が問題でしょう。
一方で、「カニを食べに行くなら投稿せずにひっそりと行けば良かったのに」といった意見もありました。もしSNSにアップしていなかったら、住民にみつかることもなく、苦情が入ることもなく、信用失墜行為にあたらないため、復職できたのかもしれません。
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