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猛反発の声多発!財務省、寺社などの拝観料を値上げを示唆

財務省は4月7日、文化関係予算に関する審議会で、文化財となっている寺社などの拝観料を値上げする余地があるとの見方を示しました。

寺院・神社などの拝観料を値上げする余地がある

財務省が根拠として示した資料がこちら。
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財務省『「経済・財政再生計画」の着実な実施(文教・科学技術)』より

財務省によると、海外の歴史的建造物の入場料は、イギリスのロンドン塔は4625円、フランスのベルサイユ宮殿やスペインのサグラダ・ファミリアは2055円。これに対し、京都の清水寺は400円、二条城や平等院も600円と、どれも海外に比べて安いことがわかります。この国際比較を通じ、財務省は「入場料に口を出すことはできないが、もう少し払っても見たい人がいるのではないか」と示唆しました。

また、平成28年度文化庁予算では、文化財関連予算は約半分を占め、その7割は文化財の修理のための予算です。文化財の約8割は、寺院や神社を含む民間が所有しています。そこで財務省は、政府が観光立国に向けた施策を進め、民間による積極的な取り組みを促し、財政面では、自己負担で訪日外国人向けの観光案内を整備した所有者を優先的に支援する仕組みを検討する、という考えを述べました。

日本の拝観料、本当に安すぎる?

ネット上では、「ノートルダム大聖堂は無料」など、そもそも一般公開は布教活動の一環でもある信仰の場に値上げはおかしいという声が多発しました。確かに、拝観料を払ったうえで、庭園や特別拝観などにお金を払うと、結局2千円近く払うことなんてよくありますよね。地味に出費がかさむことになると、かえって敷居が高くなり、国民から文化に触れる機会を奪うことになりかねません。
これに対しネット上では、「外国人料金」を設定すればいいのではないかという意見が多く見られました。実際に海外では、寺院や博物館などで「外国人料金」を設定している国が複数あります。

財務省の示唆を受け、実際に拝観料を値上げするかどうかはまだわかりませんが、値上げした結果、観光客が減ってしまっては意味がないのではないでしょうか。

平原友梨香

平原友梨香TheVote.jpコラムニスト

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政治に関して勉強中の初心者のライター。政治や経済のちょっとした疑問などを、ゆる〜い記事でアップしていきます。

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