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避難生活で要注意…エコノミークラス症候群とは

避難所での寝泊まりや車中泊が続くと、同じ姿勢でいることが多くなり、「エコノミークラス症候群(急性肺血栓塞栓症)」になるおそれがあるため、日本循環器学会などが現在注意を呼びかけています。今回の熊本地震では、たくさんの人が車中での避難生活を強いられ、エコノミークラス症候群になる危険性があります。19日、18日に女性1人が死亡していたことも明らかになりました。ほかにも、エコノミークラス症候群が原因で10人ほど病院に運ばれています。飛行機などでは聞いたことがあるエコノミークラス症候群ですが、いったい何なのでしょうか。

エコノミークラス症候群とは

足を長時間動かさずに同じ姿勢でいると、足の静脈に血の塊(血栓)が生じ、その一部が肺の血管を閉塞してしまいます。これをエコノミークラス症候群といいます。初期症状は大腿から下の脚に発赤、腫脹、痛み等があり、足にできた血栓が肺に詰まると、胸痛、呼吸困難、失神等の症状を引き起こし、最悪の場合、死に至る危険性があります。

エコノミークラス症候群が起こりやすい人とは

高齢者、下肢静脈瘤、下肢の手術、過去に深部静脈血栓症、心筋梗塞、脳梗塞等を起こした事がある、骨折等のけが、悪性腫瘍(がん)、肥満、生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症等)、妊娠中または出産直後、経口避妊薬(ピル)を使用、などの人は特に注意が必要です。

エコノミークラス症候群を防ぐには

エコノミークラス症候群の予防策は厚生労働省などで紹介されています。
まず、こまめな水分補給。この際、いっきに飲むのではなく、1時間に体重1キロあたり2.0〜2.5mlが目安だそう。
また、適度な運動も必要です。ふくらはぎのマッサージや、足の運動(指をこまめに動かす、かかとを上下させる、ウォーキングなど)を行うと良いでしょう。時々深呼吸もしてください。
また、医療用の弾性ストッキングを着用することによる、圧迫療法も効果的だそう。血管に圧力をかけると、血液の流れを正常に戻す効果があるといいます。
あとは、そもそものエコノミークラス症候群の原因である、同じ姿勢を長時間とらない、自動車のシートに座った姿勢で眠らないということは重要です。

平原友梨香

平原友梨香TheVote.jpコラムニスト

投稿者プロフィール

政治に関して勉強中の初心者のライター。政治や経済のちょっとした疑問などを、ゆる〜い記事でアップしていきます。

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