避難生活で要注意…エコノミークラス症候群とは
- 2016/4/19
- 特集記事
避難所での寝泊まりや車中泊が続くと、同じ姿勢でいることが多くなり、「エコノミークラス症候群(急性肺血栓塞栓症)」になるおそれがあるため、日本循環器学会などが現在注意を呼びかけています。今回の熊本地震では、たくさんの人が車中での避難生活を強いられ、エコノミークラス症候群になる危険性があります。19日、18日に女性1人が死亡していたことも明らかになりました。ほかにも、エコノミークラス症候群が原因で10人ほど病院に運ばれています。飛行機などでは聞いたことがあるエコノミークラス症候群ですが、いったい何なのでしょうか。
エコノミークラス症候群とは
足を長時間動かさずに同じ姿勢でいると、足の静脈に血の塊(血栓)が生じ、その一部が肺の血管を閉塞してしまいます。これをエコノミークラス症候群といいます。初期症状は大腿から下の脚に発赤、腫脹、痛み等があり、足にできた血栓が肺に詰まると、胸痛、呼吸困難、失神等の症状を引き起こし、最悪の場合、死に至る危険性があります。
エコノミークラス症候群が起こりやすい人とは
高齢者、下肢静脈瘤、下肢の手術、過去に深部静脈血栓症、心筋梗塞、脳梗塞等を起こした事がある、骨折等のけが、悪性腫瘍(がん)、肥満、生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症等)、妊娠中または出産直後、経口避妊薬(ピル)を使用、などの人は特に注意が必要です。
エコノミークラス症候群を防ぐには
エコノミークラス症候群の予防策は厚生労働省などで紹介されています。
まず、こまめな水分補給。この際、いっきに飲むのではなく、1時間に体重1キロあたり2.0〜2.5mlが目安だそう。
また、適度な運動も必要です。ふくらはぎのマッサージや、足の運動(指をこまめに動かす、かかとを上下させる、ウォーキングなど)を行うと良いでしょう。時々深呼吸もしてください。
また、医療用の弾性ストッキングを着用することによる、圧迫療法も効果的だそう。血管に圧力をかけると、血液の流れを正常に戻す効果があるといいます。
あとは、そもそものエコノミークラス症候群の原因である、同じ姿勢を長時間とらない、自動車のシートに座った姿勢で眠らないということは重要です。
ヘッドライン
-
2020/4/13
トランプ大統領の支持率が低下
-
2020/4/6
政党支持率の動き(3月)
-
2020/4/6
内閣支持率の動き(3月)
-
2020/3/26
トランプ大統領の支持率が上昇
-
2020/3/18
バイデン氏指名獲得の流れ固まる、サンダース氏の巻き返しは困難
-
2020/3/11
バイデン氏、ミシガンなど3州で勝利。米民主候補選び
-
2020/3/6
政党支持率の動き(2月)