維新の党、おおさか維新の会、大阪維新の会の違いとは?
- 2016/2/16
- 特集記事
「維新」といえば、維新の党、おおさか維新の会、大阪維新の会などありますが、その違いとはいったい何なのでしょうか。
2010年、大阪府知事だった橋下徹氏が大阪都構想の実現のために地域政党「大阪維新の会」をたちあげました。この地域政党というのは、特定の地域でそのニーズに根ざした政策をする政治団体のことです。そのため、国政への進出にあたり、2012年に大阪維新の会を母体とした「日本維新の会」が設立されました。
その後、日本維新の会は石原慎太郎氏の一派が合流し、2013年には橋下氏と石原氏の共同代表制になったもの、みんなの党から分裂した江田憲司氏らとの合流をめぐり、両氏は対立し分裂することになりました。このときに、石原氏らは「次世代の党」をつくり、日本維新の会は江田氏らの結いの党と合併し「維新の党」となりました。
しかし維新の党結党後は、野党再編はありえないとする橋下氏と野党再編を画策する松野頼久氏とで党内部での路線の違いがうまれ、その対立は山形市長選の際に、党幹事長の柿沢未途が民主党や共産党が相乗りする候補を応援したことで表面化。そこで、橋下氏と松井一郎氏は維新の党を離党し、新党「おおさか維新の会」を結成しました。
つまり、「大阪維新の会」は地域政党であることからも大阪を中心とした政策を行う政治団体で、「維新の党」「おおさか維新の会」は国政政党という違いが大きくあります。また、簡単に言ってしまうならば、「維新の党」は「日本維新の会」と結いの党が合併してできた政党で、「おおさか維新の会」は「維新の党」から離党した「大阪維新の会」の議員たちが設立した政党でしょう。
ただ、やはりこうも「維新」が多いと国民も混乱するでしょうし、問題もあります。以前、TheVote.jpでもとりあげましたが、国政選挙での略称は「維新の党」も「おおさか維新の会」もどちらも「維新」。そのため、案分票扱いになります。(参考記事「おおさか維新の会の略称は「維新」、参院選では案分票扱いに」)
しかしこの件に関しては2015年12月、維新の党は、おおさか維新の会との合意文書により、将来の野党再編後には「維新」の名称使用を取りやめることを確約しています。つまり、維新の党は大阪側に「維新」の名称を実質的に大阪側に返上することで合意し円満解散することとなったのでした。
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