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内閣官房長官ってそもそも何する人? 

内閣官房長官はニュースでもよく聞くポジションかもしれません。いつも記者会見してる人でしょ、そんなイメージかと思います。しかし、官房長官の仕事ってご存知でしょうか?意外と知らない、だけど今更聞けない!官房長官の仕事って何でしょうか。

そもそも、内閣官房って何?と思う人も多いかと思います。内閣官房は、内閣法に基づき内閣に置かれる日本の行政機関の一つで、閣議事項の整理、内閣事務の統括、内閣の重要案件についての調整、情報の収集調査などを行っています。つまり、内閣の補助機関であり、内閣総理大臣を直接に補佐する機関です。その内閣官房を管轄する国務大臣が、内閣官房長官です。ちなみに、内閣官房の内閣法上の主任の大臣は内閣総理大臣です。そのことからも、内閣官房長官は内閣総理大臣の補佐役と言っても間違いはないでしょう。また、先ほども述べたとおり、内閣官房長官は記者会見してる人というイメージも強いかと思います。その通り、政府としての公式見解などの発表も内閣官房長官の仕事のひとつであり、「政府報道官(スポークスマン)」とも呼ばれています。

では、内閣官房がそもそもなぜ必要だったのか。それは、日本の省庁の仕事分担がはっきりしすぎていること(各省庁に明確に分かれていること)から、各省庁が協力しなければならないときに反発が起きないように、内閣官房が間を取り持ち、連絡・調整を行い、スムーズに政治が行われるようにするためです。そのため、内閣官房長官は、多くの場合、首相と同じ派閥の人が任命されます。このことから、首相の「女房役」とも呼ばれています。また、内閣官房を統括する内閣官房長官はさきほども述べた通り国務大臣なので、国会議員がなります。

組織的な話をすると、政務担当が2人と事務担当が1人の計3人の内閣官房副長官が内閣官房長官の下にはいます。政務担当の2人は、それぞれ、衆議院・参議院から1人ずつ選ばれるのが通例で、事務担当の1人は厚生労働省・警察庁・自治省などの事務次官経験者、つまりキャリア官僚がなります。この事務担当の副長官は、事務次官会議を主催することも仕事のひとつであり、ここで否決された案件は閣議にあがってこないということで、大変重要なポジションとも言えます。もちろん、政務担当の副長官も、若手政治家の登竜門ポストとされ、後の首相候補になるような人が務めることの多い重要なポジションだと言われています。2015年現在で竹下登、海部俊樹、森喜朗、安倍晋三、鳩山由紀夫の5人がその政務担当の副長官を務め、のちに首相となりました。

「政府首脳」「政府筋」なんて言葉を新聞等メディアで見ますが、これも、「政府首脳」が官房長官、「政府筋」が副長官の隠語だとも言われています。このような表現をされることからも、やはり、内閣官房長官が大変重要なポジションであるといえるでしょう。

平原友梨香

平原友梨香TheVote.jpコラムニスト

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政治に関して勉強中の初心者のライター。政治や経済のちょっとした疑問などを、ゆる〜い記事でアップしていきます。

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