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熊本で「通れた道」マップをトヨタ・ホンダが公開中

4月14日に発生した「平成28年熊本地震」に際し、自動車メーカー各社が「通れた道」マップを提供し始めています。

「通れた道マップ」トヨタ自動車提供

トヨタ自動車サイトより(画像クリックでサイトへリンクします)
トヨタ自動車サイトより(画像クリックでサイトへリンクします)
トヨタ自動車(以下、トヨタ)は、自社サイト上で、「G-BOOK搭載車両から収集したプローブ情報による通行実績」を公開しています。G-BOOKとはトヨタが提供するテレマティクスサービス(カーナビを介して情報提供を行うサービス)で、通行実績についてはカーナビのGPSを用いたプローブデータを使用しています。
データは、最新24時間分を対象に、「最新1時間」「最新3時間」「最新6時間」の区切りでも閲覧可能です。

「自動車通行実績マップ」本田技研工業提供

Honda「インターナビ」による道路通行実績情報
本田技研工業(以下、ホンダ)は、Google マップ(Google Crisis Response)Yahoo!地図を介して、「Honda『インターナビ』による道路通行実績情報」を公開しています。インターナビとはホンダが提供するテレマティクスサービスで、通行実績についてはカーナビのGPSを用いたプローブデータを使用しています。
データは、過去4時間分が対象とされています。

留意事項 出典:トヨタ自動車「通れた道マップ」

災害地域における移動を支援するための参考情報として提供しています。災害地およびその周辺では、救助活動、支援活動を妨げることのないようにご配慮いただき、実際の走行にあたっては、必ず現地での規制、誘導に従ってください。なお、通行実績がある道路でも、その後の状況変化や交通規制等により、通行できない場合があります。事前に警察や国土交通省、各国道事務所および道路会社等の道路管理者が提供する情報をご確認ください。

プローブデータとは?

プローブデータとは、「実際に走行している自動車をセンサーとして得られたデータを活用したコンテンツ」の総称です。GPSによる位置情報はもちろん、走行速度による交通量の推計やワイパーの可動による天候情報など、複合的な情報のことを指しています。現在はカーナビへの「渋滞情報」の提供などで多く使われていますが、このような非常事態における「通行実績における通行可・不可道路の判別」や「急ブレーキが多く発生した地点(ヒヤリハット)を参考にした交通事故対策」、「交通量の推計を参考にしたロードサイド型店舗でのマーケティング事例」など、様々な方面での活用が期待されています。

宇田川 藍

宇田川 藍ジャッグジャパン株式会社

投稿者プロフィール

1989年生まれ。幼いころ体験したユビキタス技術に興味をもち、大学では空間情報学を専攻(青山学院大学総合文化政策学部)。地理情報システム(GIS)を用いたエリアマーケティングの手法やオープンデータの利活用を、大手企業から政治の分野にまで幅広く提案している。
アート、ハイテク、街歩きが好き。

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