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今あらためて読みたい「東京防災」

20p8l300_02東京都「東京防災」公式サイトより

皆さんは、「東京防災」という冊子をご存知ですか?
東京都(東京都総務局総合防災部)が平成27年に都内の家庭へ全戸配布した防災ハンドブックです。各家庭へ広まっていくにつれ、口コミなどでその存在が東京に住んでいない人々にも知られていきました。

内容は?都民じゃなくても役に立つ?

プレスリリースでは「東京の地域特性や都市構造、都民のライフスタイルなどを考慮し、災害に対する事前の備えや発災時の対処法など、今すぐ活用でき、いざというときにも役立つ情報を分かりやすくまとめた完全東京仕様の防災ブックです。」と公表されていますが、その中身はもちろん東京都に住んでいない方々にも大変役に立つ情報が満載となっています。
冊子は下記の6章立てで構成されています。

(1) 大震災シミュレーション(地震発生の瞬間から避難、復興までをシミュレート)
(2) 今やろう 防災アクション(今すぐできる災害の備え)
(3) そのほかの災害と対策(地震以外の東京に潜む様々な災害と対策の解説)
(4) もしもマニュアル(災害発生時に役立つ知恵や工夫をイラスト付きで解説)
(5) 知っておきたい災害知識(災害に関する知識のまとめ)
(6) 漫画 TOKYO“X”DAY(かわぐちかいじ氏オリジナル漫画)

この中でも特に重要で、誰にでも役に立つのは「今やろう 防災アクション」のページ。「今やろう」は公式サイト内でも特別に取り上げられているほか、ハンドブック内でも特徴的なコピーとして使われていて、まさに、「今、この瞬間に出来ることから備えておくこと」が何よりも被害を減らす(減災する)ことを私たちに示唆してくれます。

東京に住んでいなくても、無料で読めます

配布後すぐに口コミで評判が広まったこのハンドブック。なんと、配られた冊子以外にも無料でさまざまなデバイスで読むことができます。
公式サイトで読む
PDF版で読む(報道発表資料内にリンクあり)
Kindleで読む(Amazon.co.jp)
他、電子書籍配信一覧
また、冊子で家に備えておきたい方は、全国の書店にて「140円」で購入することもできます。販売書店一覧はこちら。ちなみに、書店での販売は昨年11月に始まったものの、すぐに完売、在庫切れとなってしまい、改めて本年3月に販売を再開したばかりとのことです。一部インターネット通販などで高額で販売されていることもありますが、正規ルートで購入するようにしましょう。

「まだ、やってなかった」をなくすために

先ほども取り上げた「今やろう」シリーズは「10の防災アクション」にまとめられています。備蓄、持ち出し袋の準備、貴重品をまとめておくこと、部屋の安全を確認しておくこと、家具類の転倒防止、家の耐震化チェック、家庭内での避難先・連絡先の確認、災害情報サービスへの登録、防災訓練への参加……皆さん、どれも「そういえば、最近準備してなかったな」というものばかりではないでしょうか?これを機に自分の防災ライフを見なおしてみてはいかがでしょうか。

巻末の、かわぐちかいじさんのマンガも必読ですよ!
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宇田川 藍

宇田川 藍ジャッグジャパン株式会社

投稿者プロフィール

1989年生まれ。幼いころ体験したユビキタス技術に興味をもち、大学では空間情報学を専攻(青山学院大学総合文化政策学部)。地理情報システム(GIS)を用いたエリアマーケティングの手法やオープンデータの利活用を、大手企業から政治の分野にまで幅広く提案している。
アート、ハイテク、街歩きが好き。

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