災害時での初の試み!熊本刑務所が被災者を受け入れ
- 2016/4/26
- 特集記事
熊本刑務所は4月15日から、施設の一部を被災した近隣住民を受け入れるために解放しました。
刑務所が避難場所になるのは初の試み
法務省によると、刑務所が災害時に住民の避難場所になるのは初めてだといいます。熊本県益城町で震度7を観測した翌日の15日夜に、職員用の武道場を宿泊用に開放すると、16日には地域の人が一気に訪れ、近隣住民約150人を受け入れています。刑務所自体は、堅牢に作られているせいか、外塀のひびや蛍光灯が落ちるなどはしましたが、甚大な被害や受刑者の混乱はなかったそうです。
熊本刑務所には自家発電設備や井戸を備えていることから、電気や水を確保することができ、食料も備蓄されていることから、避難者が食料や水に困ることはない状態だといいます。SNSで井戸水がもらえることを知り、遠くから訪れる人もいました。これに対し、法務省幹部は「水や食料が十分にあり、避難者がいる限りケアを続けたい」と話しています。
その一方で、エクアドルでも大地震が起こりましたが、その混乱に乗じて、受刑者100名が脱走した事がわかりました。そのこともあり、この刑務所解放の対応に、ネット上では賞賛の声もあがっています。
刑務所に食料がある理由
熊本刑務所には、約2万食が備蓄されていました。各刑務所では受刑者と職員の水や食糧を7日分ストックすることになっています。受刑者は災害救助法の対象ではありません。そのため、災害時にも救助を受けられず、自力で刑務所側が対応しなければならないため、備蓄が多めにされていました。しかし、東日本大震災のときには、刑務所で受刑者が3食食事をとっていることに対して批判の声もあったといいます。
東日本大震災の経験を経ての災害協定
法務省によると、東日本大震災後、災害時に被災者を刑務所や少年鑑別所などに避難所として受け入れるという災害協定を締結した施設が10カ所以上あるといいます。そもそも刑務所は建物が倒壊して受刑者が逃亡することがないように頑丈に作られているため、地域の中では一番安全な場所といっても過言ではないかもしれません。
熊本刑務所もその協定を結ぶ準備を進めているところでした。熊本刑務所には受刑者が491人いるということで、不安に思う人も多いかもしれません。しかし、このようにその場の状況に臨機応変に対応し、助け合いの精神が大事なのではないでしょうか。
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