政治版クラウドファンディングが「政治と金」問題を解決?
- 2016/2/6
- 特集記事
「政治と金」問題は、いつの時代にも問題視されている。特に企業による巨額献金は、政治家がその企業へ便宜を図るなど、政治の私物化が問題となっている。特定団体と癒着せずに政治活動資金をクリーンな形で集めることは、重要な課題といえるだろう。
特定団体と癒着せずに政治活動資金をクリーンな形で集める方法として現在、政治版クラウドファンディングが注目されている。クラウドファンディングとは、主にインターネットなどを通じて、プロジェクトを提示し、その実現のために、不特定多数の人々に対して財源の提供や協力を求めるものだ。もともとは個人クリエイター支援のために、海外で発達した資金集めの方法として有名だ。
政治資金規正法では、政治家個人への金銭の寄付は禁止されている。これに対し、政治版クラウドファンディングは、出資者に対して、議員との会食ができるなどの特典をつける。これによって、出資者と議員らとの売買契約となり、政治資金規正法でいう献金ではないといえる。プロジェクト提示によって、従来の献金に比べて使途がクリアだ。
政治版クラウドファンディングで、一番有名なのはオバマ大統領だろう。オバマ大統領は2008年アメリカ大統領選挙で、約5億ドルもの資金をインターネットで調達した。
政治版クラウドファンディングが、選挙時以外にも政治に参加できる機会として、「政治と金」問題を解決する方法のひとつとして、新しい風をもたらすのだろうか。
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