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2019年4月の主な政治日程

ポイント

  • 来月1日に予定されている新天皇即位に先立ち、1日に新しい元号は「令和」となることが発表された。今月は統一地方選挙が行われる予定であり、大阪のダブル首長選挙・府議会・市議会選挙で維新が勝つか、与野党一騎打ちとなる北海道知事選挙でどちらの候補が勝つか、結党後初めての統一地方選挙で立憲民主党がどれだけ議席を伸ばせるかなどが焦点と言えよう。
  • 米国に関しては、ロシア疑惑をめぐるモラー特別検察官による一連の捜査の報告書が司法省に提出された。 「新たな訴追の勧告は盛り込まれていなかった」ことから、バー司法長官は同報告書の概要書簡を上下両院議会に送り、2016年の米大統領選を巡るトランプ陣営とロシアの共謀は認定されなかったと報告した。このことを受けてトランプ大統領は「完全無罪」との主張を繰り返しロシア疑惑の決着を印象付けようとしているが、野党民主党は、疑惑は晴れていないとして報告書の完全公開を求めている。ところで、トランプ大統領は最近、中米エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラスの3国に対して米国への移民流入を阻止させるよう圧力をかけるとして援助の中止を指示したほか、メキシコとの国境を閉鎖する用意があると脅しをかけており、中米諸国との緊張が高まりそうである。
  • 英国では、相変わらずEUからの離脱をめぐって混乱が続いている。日によって状況が大きく変わるので結論を予想しにくいが、メイ政権が議会をコントロールできない状況が続いている。最新の状況では、メイ首相は合意なき離脱を避けるために野党第一党の労働党に協力を要請した。労働党のコービン党首もこれに前向きな姿勢を示しているものの、このことが保守党内の強硬離脱派の反発を呼び、事態が改善に向かうかは依然として不透明だ。

20190401

鈴木しんじ

鈴木しんじ慶應義塾大学SFC研究所上席所員

投稿者プロフィール

1972年生まれ、東京都中野区出身。東京工業大学博士(理学)。
東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒、東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了。専門は政治経済学、公共経済学。
個人ホームページ https://www.suzuki-shinji.net/

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