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静岡市長選・公選法違反裁判が結審、求刑2年

昨年4月の静岡市長選に立候補し落選した高田都子(ともこ)氏の陣営で、利害誘導などの選挙違反があったとされる事件で、公職選挙法違反の罪状で起訴された選挙プランナー、斎藤まさし(戸籍名・酒井剛)被告(64)の論告求刑が3月31日、静岡地方裁判所(佐藤正信裁判長)で開かれ、検察側は斎藤被告に対してに懲役2年を求刑した。

起訴状等によると、酒井剛被告は、立候補した高田氏の実兄で、選挙対策本部長を務めた高田隆右被告(66)らと共謀し、2015年3月13日から選挙告示前の同月28日までの間、「高田とも子です。よろしくお願いします。」と、投票を依頼する呼びかけ行為をしながらチラシを配布するよう、広告業者に依頼。その見返りとして、現金約540万円を支払うことを約束し、事前運動を行ったとされている。高田隆右被告は、同じ罪状で起訴された上で、静岡地裁で昨年9月に執行猶予付きの懲役刑の判決を受けた。また、今年1月には東京高裁(杉原則彦裁判長)が、この判決をもとに高田都子氏の静岡市長選への立候補を5年間禁止する判決を言い渡している。

 検察側は論告求刑の理由として、「酒井被告は、陣営の関係者の中でも、選挙を主導する最も影響力のあった地位にあった。選挙プランナーを標榜し経験も豊かであることから、違法性の認識がなかったとは言えない」と主張した。弁護側は政治活動と選挙活動の線引きがあいまいであったなどと主張し、事前に警告もなかったと警察の捜査に問題があったとの認識を示し、無罪を主張している。判決は6月3日。

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