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年末に相次いだ地方議員の辞職騒動

師走も後半になりいよいよ年の瀬、仕事を切り良く終わらせようと調整している方々も多いと思う。ここでは、別の意味で「仕事を切り良く終わらせた」人々、特に12月以降に相次いだ地方議員の辞職(辞職勧告決議案の可決)とその理由についてまとめてみる。ちなみに、「辞職勧告決議案」の可否決に法的拘束力はない。

・(辞職)青森県鯵ケ沢町議会議員(67)
 →10年間以上、自宅の水道管を不正に細工し、計測メーターを経由せずに取水する仕組みになっていた。当該議員は不正を認めた上で、即日辞職した。

・(辞職)静岡県静岡市議会議員(37)
 →支援する他候補者(市長選)の選挙活動で公職選挙法違反(利害誘導など)があったとして有罪判決を受け、辞職願を提出。受理された。 

・(辞職)奈良県田原本町 町長(55)
 →酒気帯び運転による道路交通法違反容疑で逮捕された後、議長へ辞職願を提出。受理された。議長は「町民のみなさんに対し、責任をとることができた」とコメントしている。

・(議長を辞任)東京都国立市議会議員 議長(69)
 →委員会で女性の質問中に「(事実婚は非難されて)当然だ」という趣旨のやじを飛ばす。新聞等で取り上げられた翌日に議長の辞職願を提出し認められている。

・(辞職勧告決議案:可決)東京都府中市議会議員(68)
 →地元自治会に現金8万円を寄付したとして公職選挙法違反の罪に問われている議員に対する採択。 東京高裁は罰金30万円、公民権停止3年とした1審判決を支持しているが、当該議員は「上告の予定。裁判も終わっておらず決議には納得出来ない」とコメントしている。

・(辞職勧告決議案:可決)群馬県下仁田町議会議員(64)
 →車検切れの車で公道を運転したとして、道路運送車両法違反などの罪で略式起訴された事件に伴う採択。当該議員はノーコメントとしている。

・(辞職勧告決議案:可決)岡山県美咲町議会議員(54)
 →町民から、議員が特定の町職員女性に本会議中にメールを送っているとの公開質問状を受け、政治倫理調査特別委員会を設置していた。当該議員は「不適切な行為ではなく、今のところ辞職の予定はない」とコメントしている。

・(辞職勧告決議案:可決)宮城県気仙沼市議会議員(62)
 →飲酒運転の疑い。採択後、当該議員が一般質問に席を立ったところ、出席議員の半数以上が議場を退席し一時休会する騒ぎとなった。「辞職勧告は重い。退席は辞職を迫るものだろうが、市議には一般質問の権利もある」「議会の停止は市民に申し訳ない」とコメントしている。

「TheVote」担当記者

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