まもなくスーパーチューズデー、加州とテキサス州でサンダース氏リード
- 2020/3/2
- ニュース, 指標ウォッチ, 海外
- 2020年大統領選民主党予備選, スーパーチューズデー, バーニー・サンダース
日本時間の3日夜、全米14の州でアメリカ大統領選挙に向けた各党の大統領候補者指名予備選挙が一斉に行われる。これは「スーパーチューズデー」とよばれ、これまで、スーパーチューズデーの結果で各党の大統領選候補者が事実上絞り込まれることも多く、今回は全米で最大の人口を持つカルフォルニア州がスーパーチューズデーに参加することもあり、非常に高い関心を集めている。
与党共和党に関してはトランプ大統領勝利でほぼ確定しているが、野党民主党に関しては、これまでの序盤戦で最有力候補に躍り出た左派のバーニー・サンダース上院議員が抜け出すのか、ジョー・バイデン前副大統領やマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長などの党内中道派の候補の中で誰がサンダース氏に対抗できる支持を集めることが出来るのかが焦点となっている。
現在のところ、大票田であるカリフォルニア州やテキサス州などにおいてはサンダース氏がリードを保っており、特にカリフォルニア州では他候補を突き放している。
アメリカの政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると、2月22日から2月29日までの期間において、2020年大統領選民主党予備選候補者の各種世論調査におけるカルフォルニア州予備選での支持率平均は、バーニー・サンダース上院議員が33.7%、ジョー・バイデン前副大統領が15.3%、エリザベス・ウォーレン上院議員が14.7%、マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長が13.3%、ピート・ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長が7.7%、エイミー・クロブシャー上院議員が5.0%などとなった。
一方、2月17日から2月29日までの期間において、2020年大統領選民主党予備選候補者の各種世論調査におけるテキサス州予備選での支持率平均は、サンダース氏29.7%、バイデン氏20.8%、ブルームバーグ氏18.0%、ウォーレン氏12.7%、ブティジェッジ氏7.5%、クロブシャー氏3.8%などとなった。
しかしながら、先ほど大統領選挙からの撤退を表明したブーテジェッジ氏と富豪で慈善活動家のトム・ステイヤー氏の両氏の支持者の票が誰に行くかは当然明確でなく、さらに、スーパーチューズデーからブルームバーグ氏が本格的に予備選に参加することもあり、党内中道派の票が分散し続ける可能性も大いに考えられる。
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