[Q&A]選挙に使って良いお金に上限はありますか?
- 2016/3/2
- 公選法Q&A
選挙に使って良いお金には上限金額が定められています。これを法定選挙運動費用と呼びます。これは選挙運動にかかる支出の最高限度額(上限額)のことで、人件費・家屋費・通信費・交通費・印刷費・広告費・文具費・食糧費・休泊費・雑費の合計が、この最高限度額を上回ってはいけないとされています。
この「法定選挙運動費用」の上限を超えて支出をした場合、公職選挙法違反となります。違反した場合には、出納責任者に罰則が適用されるとともに、出納責任者の違反であることから、連座制により候補者の当選も無効となります。
法定選挙運動費用の具体的な金額は、当該選挙の告示日における選挙人名簿登録数に依存します。その為、告示日には必ず「選挙人名簿登録者数」が発表されますから、法定選挙運動費用のギリギリまで予算をかける予定の候補者は、この金額の推定をした上で選挙戦の準備を行う必要があります。
都道府県知事
告示日における選挙人名簿登録者数×7+2420万円
都道府県議会議員
告示日における選挙区内の選挙人名簿登録者数÷その選挙区内の議員定数×83+390万円
指定都市の市長
告示日における選挙人名簿登録者数×7+1450万円
指定都市の市議会議員
告示日における選挙区内の選挙人名簿登録者数÷その選挙区内の議員定数×149+370万円
指定都市以外の市長
告示日における選挙人名簿登録者数×81+310万円
指定都市以外の市議会議員
告示日における選挙区内の選挙人名簿登録者数÷その選挙区内の議員定数×501+220万円
町村長
告示日における選挙人名簿登録者数×110+130万円
町村議会の町村議会議員
告示日における選挙区内の選挙人名簿登録者数÷その選挙区内の議員定数×1120+90万円
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