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出生率上昇するも、人口減少進む 晩婚化、高齢出産も…

5月23日、厚生労働省が2015年の人口動態統計を発表し、1人の女性が生涯に産む子どもの推定人数を示す合計特殊出生率が1.46となり、前年を0.04ポイント上回ったことがわかりました。出生率が上昇したのは2年ぶりのことです。

厚生労働省によると、合計特殊出生率が1.46というのは、2004年以来21年ぶりの高い水準だといいます。しかし、人口を維持するのに必要とされる2.07にはほど遠い状況に変わりはなく、人口減少に歯止めはかかっていません。
都道府県別の出生率の1位は沖縄(1.94)、2位は島根(1.80)、3位は宮崎(1.72)で、ワースト3は東京(1.17)、京都(1.26)、北海道(1.29)の順でした。
年代別では、30代、40代で上昇が続いているほか、20代後半の出生率が5年ぶりに上昇しました。増加幅は30〜34歳が最大でした。

出生数は前年より2117人増え、100万5656人でした。しかし、死亡数が戦後最多の129万428人となり、死亡数から出生数を引いた人口の自然減は9年連続で、さらに減少幅も過去最大を記録しました。死因の1位はがん(28.7%)、2位は心疾患(15.2%)、3位は肺炎(9.4%)でした。

平均初婚年齢は、男性(31.1歳)、女性(29.4歳)と前年と同じであったものの、女性の方は2000年以降、約5年に1歳のペースで初婚年齢が上昇しているため、晩婚化は進んでいるといえます。そのためか、第1子出産時の母親の平均年齢は前年より0.1歳上がり、30.7歳で過去最高を更新しました。また、婚姻件数も63万5096組で前年より8653組減となり、戦後最少でした。

「TheVote」担当記者

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