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南相馬市、6月以降に避難指示解除の見通し

4月4日、桜井勝延 南相馬市長は、東京電力福島第1原発事故に伴う福島県南相馬市内の避難区域の避難指示解除が6月以降になるとの見通しを、記者会見で明らかにした。

避難指示が解除され住民の帰還が始まったのは、2014年4月の田村市都路地区東部が最初。その後、同年10月には川内村東部、2015年9月には楢葉町の帰還が始まった。避難区域を抱える11市町村のうち、全域が避難解除されたのは田村市と楢葉町だけで、9市町村の住民が現在も避難を続けている。

政府は2015年6月、帰還を促進するために、新たな福島復興指針を策定した。そこで2017年3月までに、帰還困難区域を除いた避難指示解除準備、居住制限の両区域の解除をする方針を打ち出した。

南相馬市の小高区と原町区南部、川俣町山木屋地区、葛尾村の避難指示解除準備区域と居住制限区域は、今春の住民帰還を目指している。川内村東部の荻・貝ノ坂の2地区は2016年中、浪江町、富岡町、飯舘村は2017年春、大熊町は2018年度中を帰還目標にしている。双葉町は解除のめどが立っていない。しかし、除染の進み具合や、インフラの整備など、問題は山積みで、避難指示解除が予定通りに進むかは不明だ。

桜井市長は「生活圏の除染といった条件は整いつつあり、解除に時間をかける状況にない」と説明。早期の正常化に意欲を見せた。南相馬市内は、環境省により2016年3月、除染作業は終了している。

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