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三重・松坂市長が辞表提出、市議会リコール不成立を受け

三重県松阪市の山中光茂市長(39)は13日、水谷晴夫松坂市議長に辞職届、受理された。辞職は9月30日付で、次期市長を選ぶ選挙は来月末ごろ施行される見通しとなった。

松坂市では、市長が推進していた市立図書館の改修計画をめぐって市長と対立する市議会の解散を求めて、市長派の市民団体が提出していた解散の直接請求(リコール)の有効署名が、必要な法定数に満たなかったことが判明したばかり。山中市長は記者会見で「再出馬はない」と述べ、政界引退を表明した。

図書館改革では、武雄市の樋渡啓祐市長(当時)を招くなどしたシンポジウムを開催するなど指定管理者方式の図書館運営を目指そうとしたが、議会や市民の一部などから公的図書館としての役割との明確な分担を求められるなど反発が相次いでいた。市議会は改革に基づく予算案を数回にわたって否決していたため、今年3月には辞意と政界引退を表明した。この時には市長派の市民団体が市長を慰留し、翻意。その後、7月19日を期日とした市議会のリコール運動を展開していた。

山中市長は1976年、松坂市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、群馬大学医学部卒業(医師免許取得)、松下政経塾を経て、2007年の三重県議会議員選挙に立候補、当選。2009年には、県議会議員を辞職して松坂市長選挙に立候補、当時全国最年少の33歳で当選し、2013年には再選を果たしていた。

「TheVote」担当記者

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