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欧州各国、イタリア感染拡大に対応急ぐ。仏は病院を3倍に

新型コロナウイルスの感染が急拡大しているイタリアに対し、周辺国の警戒感が高まっている。フランスは感染に対応する病院を約3倍に増やすほか、ルーマニアは伊北部から入国する人への検疫を義務付けた。欧州連合(EU)は域内の人の移動の自由を原則保障しているが、感染がさらに拡大すれば国境管理に発展する可能性もある。

伊当局によると、最新の感染者は約230人となり、6人が死亡した。感染者は北部地域に集中している。7割以上はミラノがあるロンバルディア州で発生し、次いでベネト州が多い。北部5州では学校を当面休校にしたほか、感染者が集中する自治体の住民は町からの出入りが禁止になった。在宅勤務や自宅待機を指示する企業も多い。

フランスのベラン保健相は24日、イタリアでの感染拡大を受け「現在、感染の疑いがある人を受け入れている病院は38カ所あるが、さらに70カ所追加する」と述べた。危機に立ち向かうため迅速に対策を取るとし、ウイルスの拡散防止を急ぐ。

各国はイタリアからの出入国に神経をとがらせている。ルーマニアはベネト州とロンバルディア州の一部地域から入国する人などを対象に、入国後に14日間の検疫を義務付けることを決めた。ロイター通信によると、アイルランドも24日、感染が拡大している伊北部に行かないように国民に勧告した。

イタリアでは21日に38歳の男性の感染が判明した後、わずか数日で感染が一気に広がった。伊北部には自動車など主要産業や観光地が集積し、ビジネス客や観光客が空路や陸路で行き来する。23日にはオーストリアは、イタリアからの乗客2人が感染の疑いがあるとして、同国からの列車を一時停止させた。チュニジアもイタリアへの航空便の運航を一時停止する検討に入った。

欧州はEUを中心に26カ国が相互に出入国審査を免除する「シェンゲン協定」に加盟している。自由に人が行き来できる仕組みは、欧州全体の経済活動を支えている。現時点ではEUはイタリアへの渡航制限は検討していない。

ただ、同国や周辺国で一段と感染が拡大すれば、国境管理や渡航制限を検討せざるえなくなる可能性もある。ただでさえ、英国のEU離脱や米国との貿易摩擦で競争力の後退が懸念されるEUにとって、人の自由な移動の維持は欠かせない。ウイルスの拡散防止に向けて、難しい判断を迫られることになりそうだ。

ニュースソース:日本経済新聞

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