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政党支持率(4月から5月)

ポイント

  • 内閣支持率が上昇傾向にあることから自民党の支持率もやや上昇傾向にある。
  • 立憲民主党については、4月の統一地方選挙では順調に党勢を拡大したものの支持率低下がはっきりと見て取れる。
  • 国民民主党に関しては、予想された通り自由党との合併は支持率の上昇に全くつながっていないばかりか、1%くらいでしかなかった支持率をさらに低下させている。
  • 日本共産党も同様に低下傾向にある。
  • 日本維新の会に関しては、大阪のダブル首長選で松井・吉村両候補が勝利したことがプラスに評価されたようで、支持率が上昇した。

展望

  •  旧民主党系および共産・社民各党の支持率低下は、新天皇即位によるお祝いムードが与党自民党にプラスに作用していることと、旧民主党系の内輪もめとそれが(対決型)野党全体の選挙準備を送らせていることに起因しているように思われる。参議院一人区での候補者調整は終わりつつあるが、衆議院については候補者調整どころか擁立作業も十分に進んでいない状況であり、衆参ダブル選があれば野党にとって厳しい戦いになることは免れないだろう。
  • 一方で、国政では「ゆ党」と揶揄される日本維新の会だが、6月末に大阪市でG20が行われることもあり、今のところ大阪のダブル首長選を経て上昇した支持率が急下降するとは考えにくい。しかしながら、国政政党として自民党に対抗できるような新機軸を打ち出すまでには至っておらず、これ以上支持率を拡大させられるかは不透明と言えよう。

4月の各党の支持率 (日経はこの月は月例調査なし)

201904_parities_15月の各党の支持率

201905_parities_1

201904_05_parties_ar_one

201904_05_parties_ar_three

鈴木しんじ

鈴木しんじ慶應義塾大学SFC研究所上席所員

投稿者プロフィール

1972年生まれ、東京都中野区出身。東京工業大学博士(理学)。
東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒、東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了。専門は政治経済学、公共経済学。
個人ホームページ https://www.suzuki-shinji.net/

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