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国会議員は逮捕されないって本当?!不逮捕特権とは?

昨今、政治家の裏金問題や政治資金流用などが問題になっていますが、議員は逮捕できない権利があるって耳にしたのですが、それって本当?!
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国会議員は逮捕されなかった…!

答えは「国会議員は会期中逮捕されない」です。
議員といっても、国会議員です。国会議員には不逮捕特権という権利があり、逮捕することができません。憲法第50条で、原則として国会の会期中に国会議員は逮捕されず、会期前に逮捕された議員は、その議院の要求があれば、会期中これを釈放しなければならない、ということが定められているのです。
国会議員の権力で逮捕されないのではなく、権利として認められているのでした。

不逮捕特権があっても逮捕できる?!

不逮捕特権のある国会議員ですが、現行犯逮捕の場合は不逮捕特権の適応外です。実際に、2005年、当時衆議院議員であった中西一善氏は、女性への強制わいせつ罪で国会会期中にもかかわらず逮捕されました。
また、逮捕許諾決議があった場合には逮捕することができます。逮捕許諾決議が議院運営委員会で可決された例は20例、本会議で採決された例は18例、許諾例は16例、これまでにあります。
一方、不逮捕特権なので、逮捕されることはありませんが、起訴されることはあります。

不逮捕特権ができた理由

不逮捕特権ができた理由は、歴史的に王が対立する議員を政治犯として不当に逮捕したり、政府がその権力によって議員の職務の執行を妨害するために逮捕した過去があるためです。不逮捕特権同様に、国会議員に認められている権利に、免責特権があります。免責特権とは、国会議員が議院で行った演説・討論・表決について、院外で責任を問われないという特権のことです。このふたつにより、国会議員の職務執行が妨げられず、審議を可能にすることが保障されています。しかし、この二つの権利は、法の下の平等の例外とも言えます。

平原友梨香

平原友梨香TheVote.jpコラムニスト

投稿者プロフィール

政治に関して勉強中の初心者のライター。政治や経済のちょっとした疑問などを、ゆる〜い記事でアップしていきます。

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