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熊本県地震に伴う各社サービス提供、しかし停電の復旧目処たたず…

14日夜に熊本県益城町を中心に震度7を観測した強い地震で、15日午前6時半の時点で熊本県内で9人の死亡が確認されたと、警察庁が発表した。また、防衛省によると15日午前6時半の時点で、避難者は約3万3000人、倒壊家屋は20棟以上だとわかった。

この地震を受けて、グーグルは14日、安否確認サービス「パーソンファインダー」を公開した。「人を探している」と「安否情報を提供したい」の二項目ある。「人を探している」では、探したい人の名前や携帯電話番号を入力する。「安否情報を提供したい」の場合、自分自身や安否を知っている人の安否情報を登録することで、検索された際に安否を伝えることができる。

またLINEでは、LINEの「LINE Out」という機能、いわゆる「IP電話」を使った国内の固定電話、携帯電話との通話を1通話あたり最大10分まで無料にした。通常は有料のサービスだが、14日午後11時15分ごろから無料提供している。東日本大震災の際、地震や津波で電話基地局が壊れたり水没したりしたことにより、携帯電話各社の通信設備が大きな被害を受け、その上に、安否確認などの電話が殺到し、回線のパンクを防ぐために音声通話の発着信を規制し、電話がつながりにくくなっていた。今回の地震でも、熊本県や九州地方で電話が混雑することによりつながりにくくなる可能性があり、通常の電話以外の連絡手段を提供したいという思いからのサービス提供だ。

NTTドコモは午前6時すぎから、熊本県益城町と甲佐町のいずれも一部地域で携帯電話が利用できなくなっている。ソフトバンクとKDDIは熊本県内などで一時、携帯電話がつながりにくい状況になっていたが、現在は解消されているという。携帯電話各社は、安否を確認するための「災害用伝言ダイヤル」の運用を始め、携帯電話番号を入力すれば、各社の利用者が共通して確認することができる。
固定電話を手がけるNTT東日本やNTT西日本などでは、「災害用伝言ダイヤル(171)」を提供している。被災した住民などが自宅の固定電話の番号を登録して30秒以内のメッセージを録音し、安否を知りたい家族や友人は「171」をダイヤルして、相手の電話番号を入力するとメッセージを再生できるというもの。

また、熊本県内では、県内に設置している公共無線LANを、業者との契約がなくても無料で使用することができる。無線LANに対応しているスマートフォンやパソコンをネットワーク名を「00000JAPAN」に設定すると、インターネットが使えるようになる。

このような災害時にはさまざまな安否確認サービスがあるが、九州電力によると、午前5時現在、熊本県益城町、熊本市、御船町、甲佐町、宇城市、嘉島町など合わせて1万5800戸が停電しており、復旧作業にあたるものの、復旧の目処がたっていないという。いずれのサービスも、携帯電話やスマートフォンの電池が切れてしまったら使用することもできなくなる。

今後1週間は、激しい揺れの伴う余震のおそれがあり、明日の天気予報は雨ということで、土砂災害等にも注意が必要だ。

「TheVote」担当記者

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